Twitterキャンペーンにおけるハッシュタグキャンペーンとは?
TwitterなどのSNSの投稿でよく見かける「#ハッシュタグ」。企業が自社商品やサービスのキャンペーンとして使うことも多いものですが、目的や手法を間違えてしまうと効果は見込めません。この記事では、ハッシュタグを使ったキャンペーンを実施する際の目的やメリット、実際の事例についてご紹介します。
ハッシュタグキャンペーンとは
ハッシュタグキャンペーンは「#(ハッシュタグ)」の仕組みを使って、マーケティング活動に活用することをさします。「#(ハッシュタグ)」はご存知の方も多いとは思いますが、SNS上の投稿をキーワードごとにインデックス化するためのツールです。
「#(ハッシュタグ)」で検索をすることによって、同じ「#(ハッシュタグ)」がついた投稿を一覧で表示させることができるため、ユーザーにとっては、同じ目的の人を見つけるために利用することの多い仕組みです。
商品やサービスの認知と拡散することを目的とする場合にハッシュタグキャンペーンを開催するのは、非常に有効な手段といえるでしょう。ハッシュタグキャンペーンは、ユーザーが特定のハッシュタグを付けた投稿を行うことで参加、抽選で対象商品があたる、というような手法をとるのが一般的です。
ハッシュタグキャンペーンのメリット
ハッシュタグキャンペーンは、ユーザーにとってはハッシュタグをつけた投稿だけで応募ができるという気軽さから参加しやすいのが特徴といえます。キャンペーンを実施する側のメリットとはなんでしょうか。
顧客化しやすい
Twitterで顧客を作る場合、最初にアカウントがフォローされる必要があります。ハッシュタグキャンペーンは、キャンペーンを認知した人が気軽に参加できるため新たなフォロワーになりやすいというメリットがあります。
ユーザー自身が自分の意思で参加することで、キャンペーン対象に対する関心が高くなりやすいという点もメリットとしてあげられます。キャンペーンに参加した全員と接点ができるため、継続的にフォローしてもらうための対策も打つことができ、フォロワーを顧客化するという目的に対して、非常に効果が高いといえます。
拡散しやすい
Twitterは、国内でも利用者の多いSNSのサービスで、月間で4,500万人を超えるユーザーが利用しています。写真がなくても文章だけで利用できる手軽さが人気で、10代の若者から50代、60代の方までと対象年齢が幅広いことが特徴です。
キャンペーンそのものはTwitterだけでなく広告やホームページなどでも告知でき、SNS上でのフォロワーが少ない場合でも実施ができます。Twitter上で参加が始まると「#(ハッシュタグ)」を通じて幅広い層に拡散されていきますので、キャンペーン対象に関心の高い人だけでなく、関心がまだない人への認知が期待できます。
コストが抑えられる
通常、商品やサービスを告知するのには広告費などのコストが必要となりますが、Twitter上でキャンペーンをする場合に絶対に必要な費用は、ユーザーへのプレゼントや賞品を準備する費用だけですむこともあります。告知に必要なホームページやチラシを作成する場合や、抽選のためのツールを使う場合はその費用がかかりますが、Twitter上で投稿するための費用はかかりません。そういう意味ではやり方によっては、非常に低価格でキャンペーンを実施できることもメリットの一つといえるでしょう。
ハッシュタグを活用したキャンペーンの事例
実際にハッシュタグを活用したキャンペーンにはどのようなものがあるのでしょうか。いくつかの有名な事例をご紹介します。
ネスレ社:受験生応援キャンペーン
・応募条件
Twitter公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#キット想いとどく」「#キットカットで応援」をつけて、受験生への応援メッセージを投稿する
・プレゼント
抽選で30名にお守りパッケージのキットカットが当たる
2019年12月から2020年の2月の受験シーズンに開催された、ネスレ社のキャンペーンです。キャンペーンサイトを立ち上げ、ネスレの社員が実名入りで応援メッセージを掲載、企業の本気度を見せることでブランディングをしています。商品パッケージを指定された折り方で折るだけでお守りの形になるという手軽さで、受験生が身近にいる場合には参加してみたくなるような仕掛けになっているのも特徴です。
るるぶkids:お出かけ&旅行時のイヤイヤ期エピソード大募集キャンペーン
・応募条件
るるぶkidsの公式アカウントをフォローし「#イヤイヤ期エピソード」を付けて、お出かけや旅行先でのイヤイヤ期のエピソードを投稿する
・賞品
編集部で選考した受賞者20名に「ビスキュイテリエブルトンヌ」ブルターニュクッキーアソルティをプレゼント、また入賞者のエピソードは漫画化してサイトで配信。
2020年9月~10月にかけて開催された、るるぶkidsのキャンペーンです。子どもを持つお母さん達をメインのターゲットに展開されたキャンペーンで、ストレスをためがちな状況を拾い上げている点がポイントです。漫画化という部分にもターゲットの心をくすぐる仕掛けが仕込まれています。
まとめ
ハッシュタグキャンペーンは、ハッシュタグ付きの投稿をするだけで参加できるという手軽さで、ユーザーの参加ハードルが下がり、拡散されやすいというメリットがあります。実際の事例を見ても、ターゲットの目につきやすいツールと仕掛けで展開しているのが分かります。SNSで商品やサービスの認知拡大を狙う際には、ハッシュタグキャンペーンは有効な手段といえるのではないでしょうか。
